開店一年目くらいのことだったでしょうか。おひとりで来店された年配の女性がいらっしゃいました。
お話をしてみると、出産を目前に控えた娘さんのために他県からいらして、しばらくこの近所に滞在されているとのことでした。
娘さんが無事出産された後も何度か足を運んでいただき、大雪の日に来ていただいたこと、なかなか外出できない娘さんのためにピザを持ち帰られたことなどがとても印象に残っていました。
最近見掛けないけどお元気かなーと、たまに思い出すことがありました。
そして先日。若いママが三歳くらいのお子さんと二人で、ご来店されました。最初全く気がつかなかったのですが、話していくうちにあの時の娘さんだということが分かりました。
あの赤ちゃんがこんなに大きくなったんだなあ!と月日の流れを目の当たりにして驚きつつ、とても嬉しくなりました。
それと同時に、あの時のおばあちゃんが、あのすぐ後にご病気で亡くなられたこと、そして娘さんのお腹に新しい命が再び宿っていることを知りました。
おばあちゃんがこのお孫さんとごはんを食べに来ることはもう出来ないんだと知り、想うことがたくさんありました。
三年間という時間の重さ、大きさを実感し、とてもとても感慨深い夜でした。
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