嫁です。
先日夫と二人、永年の憧れであったフランスの地を踏んでまいりました!
今回の旅の、一番大きな目的はやはり「本場のビストロを体で感じること」、そして「ワイン」です。
それに加え、私は「パリの蚤の市に行ってみたい!」という夢を叶えることが出来ました。
そんなご報告を少しずつ、長々としていきたいと思います。
11月13日に日本を発ち、約2週間で
パリ→ボーヌ(ブルゴーニュ地方)→ストラスブール(アルザス地方)→そしてまたパリ
といった具合で国内をぐるぐるしてきたわけですが、そもそも何故この時期を選んだかというと
ボーヌにある「オスピス・ド・ボーヌ」で毎年11月の第3週目の日曜日を中心に開催される
「栄光の3日間」なるワインのお祭りを見てみたかったからです。
オスピスとは、英語でいうところの「Hospital」、つまり病院です。
15世紀、このボーヌ地方の人々が貧困や飢饉に苦しめられていたのを見かねたこの地方の財務長官夫妻が私財を投じて建てた美しい病院です。
現在は病院としての役目を終え、当時の面影を伝える観光施設となっていますが、
かつて病院の運営は、病院が所有するワイン畑から得たワインを競売にかけることにより賄われていました。
そのオークションが今でも世界的に有名な慈善ワインオークションとして残り、「栄光の3日間」の中で行われ続けています。
という情報は知っていたものの、いざそこへ行こうと思うと意外に欲しい情報が集まらず、
「じゃあ結局その3日間て何なの??」ということは、行ってからのお楽しみ状態で訪れることとなりました。
私たちが滞在した土日は、お土産もの屋やごはん屋の屋台が町の中心に軒を連ね、
傍らで行われるマラソン大会や移動遊園地、バンド演奏がお祭りムードを盛り上げていました。
演奏は小学生のマーチングバンドあり、ラテン音楽あり、学生風のボヘミアンっぽいバンドありで、町のあちらこちらで突然演奏が始まる感じが楽しかったです。
町の広さは、その音楽がだいたいどこに居ても聞こえてくるぐらいの、小じんまりとしたものでした。
夜になると町の各所で建物をスクリーン代わりに様々な映像が映し出され、それがちょっと大人な雰囲気のこのお祭りを
なんともムーディーかつクラシカルに盛り上げて、とても美しかったです。
ただ、ご飯屋さんは目当ての店は予約で満席であったり、気軽なはずのビストロが「お祭り価格」でものすごい値段でランチを提供していたりと、あまり楽しむことが出来ませんでした。
一方で町の中心の方にある公民館のようなところで地元の人々が提供している
ちょっとしたおつまみプレート&有料試飲会はなかなかの価値あり!と感じました。
そこでは土地のおばちゃんやおじさんたちが、まるでバザーみたいな雰囲気で
「コート・ド・ボーヌ」を中心としたブルゴーニュワインを販売しています。
1杯4~10ユーロ程度でグラスで楽しむことも出来ちゃいます。
日本でボトルで買えば恐らく1本4,000円以上はするであろう
「ピュリニー・モンラッシェ」「サン・トーバン」「ポマール」「ムルソー」などのブルゴーニュ村名ワインを、ものすごく気軽な雰囲気の中でつまみ片手にがやがやと立ち飲みテイスティング出来たのは、すごく楽しかったです。
祭りのメインイベントであるオークションは、オスピス前にあるガラス張りの建物の中で行われるため、外から眺めることが出来ます。参加するにはコネなりツテなりが必要なのだそうです。
日本の企業も結構参加しているようで、時々そういった名前もちらほら聞こえてきました。
お祭りのハイライトには、仮設ステージで地元のおじさんたちが「ワインのコルク抜き競争」で延々とコルクを抜き続けており、それが結構盛り上がっていて、クールそうに見えるフランス人の新たな一面を垣間見たような気がしました。
全体的には大人が多いせいか落ち着きがあり、なんとも新鮮で魅力的なお祭りでした。
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